僕と糖尿病と間食 -間食の定義とは-
血糖値が300を越え、糖尿病と診断された僕。
糖尿病の治療に関する知識などまるでなく、
・食事療法
・インスリン注射
・投薬
ぐらいをぼんやりとイメージできるくらいだった。
医療は常に進歩しているから、きっと投薬だけで好きなものを好きなだけ食べられるに違いない!
痛風になったよしたにさんがそんな感じだった!!
と、自分に都合のいい部分だけ知識として仕入れ、安堵していたのである。
で、実際に病院から言い渡された判決が、投薬および食事療法(間食禁止)。
おそらく、かなり軽い部類の判決ではあるのだろう。
間食の禁止(コーラ含む)。
軽くて重い判決。
ダメ人間なので、必死に逃げ道を探す。
「間食をしてはいけないのであれば、3食しっかり食べればいいのではなかろうか」
なんて浅はかな考えだろう。
好きなだけ食べて両手足が朽ち果てればいい。
一般諸氏であればそう思うであろう。でも本人は真剣に考え、名案だと小躍りするのである。
朝ごはんをいつも以上にしっかり食べ、ジャヌビアなる薬を一錠飲む。
間食をタバコで代替し、仕事に励む。
仕事を中断しサボろうものなら途端にオヤツを口にしたくなる。仕方がないので、たいして多くもない仕事にずっと向かうことになる。
昼食、近所のスーパーへ弁当を買いに行く。
弁当におにぎりを付けたいが、米のとり過ぎな気がしないでもないので、代わりに天ぷら蕎麦を購入。
間食はダメと言われたが、3食の縛りは言い渡されていないので、ロピアのプリンを購入。
昼食後すぐに食べれば、それは間食ではない!!
完璧だ。完璧すぎる理論だ。
マーティが隣にいたら、きっとこんな顔をするのだろう。
ジョージの数倍ダメ人間だから仕方がないのである。
あ、成分表示は怖いので見ないことにする。
見なければそれは0だ。
午後も淡々と仕事をこなし、空いた時間を使って夕飯を作る。
食べたい量の95%ほどを食べ、自重した気になって夕餉を終える。
数日そんな生活を続けていたのだが、やっぱり夕刻近くなると腹が減るのである。口がさみしいのである。モグモグ感が足りないのである。
残念な頭で考える。抜け道を探す。
間食禁止というのは、血糖値を1日3回以外上昇させるなということであろう。
ならば、血糖値が上がらない物であれば食していいのではなかろうか。
血糖値が上がらない食べ物。
確か卵がいいはずだ(怖いので調べない)。
ウキウキでゆで卵を作り始める。
冷蔵庫には6個残っている。もちろん全部投入だ。
ゆであがり皮をむき塩を振って食す。
うまし。
たちどころに消え去る4つのゆで卵。
2個は自重しよう。
ん?夕飯の30分ぐらい前に食べれば、夕飯自体の量を減らすことが出来るのではなかろうか。
天才かも知れない。
かくして、マッチョでも飼育しているのかと思われるほどの卵を消費するようになった我が家。
ゆで卵専用に小さなザルも100均で購入。こういう努力は惜しまないのである。行動が早いのである。
ラップなんて切らしても月単位で放置するのに…。
この後、間食を禁止しているにもかかわらず、何故か体重が増えていくのは、また別のお話。
ゆで卵作戦は2週間ほどで死ぬほど飽きたので中止になった。
米なんて40年以上食べ続けても飽きないのに。すごいな米。
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