僕と糖尿病と白米　－米キチガイと平成の米騒動－

2021年7月7日

みなさん白米は好きですか。
僕は大好きです。
チャーハンをオカズに白米が食べられるほど好きです。

二人暮らしの我が家の米の消費量は、毎月おおよそ10kg。
70合弱といったところだろうか。
そのうち約2/3ほどを僕が消費していると思われる。
45合/月。
外食も多いので、なんだかんだ60合/月ぐらい消費しているだろうか。

1日2合。まぁそれくらいだろう。
お茶碗の中盛が0.4合ほどらしい。
1日中盛5杯…。まぁそれくらいだろう。

もしかして…食べすぎなのかな？？
これでも10代のころの半分も食べていないのだが…。

華の高校生だったころ、我が家には炊飯器が二つあった。
どうも一つだと全然間に合わなかったらしい。
朝、どんぶり飯を2杯流し込み、最近のコンビニおにぎり3つ分はありそうな握り飯を2つカバンに詰めて学校へ。
途中コンビニでスプリッツロシアパンと呼ばれる、カロリー摂取だけを目的としたようなパンとコーヒー牛乳を購入。

昼休みに購買へダッシュし、やきそばと混ぜご飯を購入。
握り飯とパンとやきそばと混ぜご飯をコーヒー牛乳で流し込む。
※一部休み時間中に消費

放課後、カップラーメンを買って麻雀をしているか、出来たばかりだったガストに籠る。
夕飯、どんぶり飯3杯食べ、寝る前に握り飯を二つほど食べて就寝。

バイト代はタバコと食費でほとんどが消えていた気がする。

そりゃ炊飯器2台ないと追いつかないわ。
1台分以上僕が食べてそうだ。

「オマエが家にいると一日中ご飯を作ってないといけない」
母にそうこぼされたことがある。
まったくもってその通りだ。僕が親なら放逐してしまうかも知れん。
あまり裕福ではない家庭で育ったが、裕福でない理由の一端を担っていたようだ。

そんな米ライフを襲った、平成の米騒動。
長袖を着る夏に違和感を感じた後の秋。
日本全国から米が消えた。
成金みたいなおっさんが米を買い占め、非常に美味しくない米が出回り（多分古古米とか？）、ついにはタイ米が輸入される。

細長い味も触感もおおよそと白米と思えないシロモノに拒絶反応。
ブレンド米は喉を通らず、苦肉の策でパエリア等にしても食べられなかった。
ほんのちょっと混ぜるだけでもダメだった。100%タイ米のご飯を気付かず食べる姉が同じ生き物に見えなかった。

食卓をひっくり返して暴れるような子ではなかったが、拒否反応を示し、他の食べ物を要求する腐れ息子にほとほと困ったのだろう。
仕事の伝手をたどって、なんとか農家と直接国産米を取り寄せるようになり、我が家の米騒動は落ち着きを見せた。
岩槻の農家から取り寄せた国産米は、食べられるが美味とは遠い味で、翌々年ぐらいには取り寄せをやめていただいた。

鬼畜過ぎる息子である。

岩槻の米が美味しくなかった（控えめな表現）せいで、いまだに米どころ以外の米に対して抵抗感が強い。
北海道の米や青森の青天の霹靂など大変美味しいのだが、どうしても新潟産秋田産を中心に購入してしまう。

当時はあれだけ食べても65kgだったのにな。
寄生虫でも飼っていたのだろうか…。

先日、職場のキレイなお姉さん（このサイト見てる）と電話をしていた。
「お米1か月ぶりぐらいに食べたら美味しくってー。2食で1合も食べちゃった」

1か月間米食べない意味もわからないし、2食で1合が食べすぎの意味も分からない。
まるで別の言語を聞いているかのように理解できなかった。
聞きながら平成の米騒動を思い出した。

米、無くなるのも食べられなくなるのも困るなぁ…。